今から約10年前、
僕が美容師としてまだまだ経験が浅かった時、
当時の職場に男性のスタイリストの先輩がいました。
とても勉強熱心で、
いろんなことに詳しい先輩でした。
僕はその先輩からいろいろと教わりながら、
いろんなことがわかる先輩のことをすごいと思っていました。
そして今、僕はその当時の先輩と同じ年齢になりました。
髪の中が見えていた?
当時、先輩は、
お客さんの髪を見て、触って、
と、僕に指示をしてくれたり、
と、
まるで髪の中が見えてるんじゃないかと思うような指示をしてくれました。
僕はその当時、経験が浅かったのか、
お客さんの髪を見て、触っても、
水分量や足りない成分がわかりませんでした。
だから、それがわかる先輩はすごいと思っていました。
と、ますます勉強に励みました。
そして、その先輩と同じ年齢になった今…
わかりませ〜ん(笑)
先輩と同じ年齢になって、美容師的にも当時の先輩と同じくらいになった今の僕ですが、
髪の中なんて見えない。
というのが、現実😁
見た目や触った感触での「想像」で判断するしかありませんし、
トリートメントで強力なコーティングなんかしていたら、
ホントは傷んでるのに傷んでないように錯覚してしまうこともあります。
きっとその時の先輩も、
髪の中なんて見えてなかったし、想像や予測で指示をしていたんでしょう(笑)
よく、
「髪が栄養を吸収し、芯からキレイになります。」
「このトリートメントで髪のダメージが70%修復します。」
という説明や宣伝を見ることがありますし、
みなさんもどこかで聞いたことがあるかもしれませんが…
髪が栄養を吸収して芯からキレイになったところ、
70%修復したところ、
見えたの?
と、思うことがあります。
だって実際、
髪の中を見て判断した感じでトリートメントをしたり、髪に良い成分を入れたとしても、
「ほら、手触り良くなったでしょ?」
って、お客さんに言ってるし…
結局外からの見た目と手触りじゃん(笑)
病院のように、
レントゲンやMRIのようなものがあれば見えるでしょうけどね😁