髪の量の調整、毛先を軽い雰囲気にしたい時とかに、
僕たち理美容師は、
通称「梳きバサミ」という道具で髪を切ることがあります。

そしてこのハサミを使って髪を切ることを、
一般的には「梳く」(すく)と言います。
これは僕たち理美容師だけが使う言葉じゃなく、
お客さんからも結構言われたりする言葉。
「梳いてください」
特に、
髪の量が多い(と感じてる人)や、軽い雰囲気が好きな人にとっては、
「梳く」ということの方が重要視されたり…
ただ、残念なことに、
「もっと梳いて!」と言い過ぎたことによって、
理美容師がその言葉の通りにしっかり梳いてしまったことで…

ヘアスタイルが大幅に崩れてしまうということもやっぱりあります(T∀︎T;)
「しっかり梳いて欲しい」
「梳けば梳くほど良い」
もしあなたがそう思ってたら、
今日のブログは絶対読んで欲しいです!
あっ、
そうじゃない人も読んでね(笑)
「梳く」って、言い換えると…。
実は…、

梳いても髪の量は減りません(≧∀≦)
髪の毛を引っこ抜いてるわけでもないし(笑)
短い髪の毛と長い髪の毛、いろんな長さの髪の毛が複雑に混ざることによって、
指が通りやすくなったり、
スッとした毛先になったりして、
まるで髪の量が減ったように見えたり感じたりするだけ。
言い換えると、

(赤いのが髪の毛ね)
ところどころ髪の毛を短くして、長さをバラバラにすることで、量が減ったように感じさせる。
それが「梳く」ということです!
だから「梳きバサミ」じゃないと梳けないってこともないし、
ARCOに来てくれたお客さんは感じてると思うけど、
僕は髪の量を減らしたり(減ったように感じさせたり)するのに、梳きバサミじゃなくて普通にハサミを使うことも結構あります。
ということは、たくさん梳けば梳くほど…。
ある程度梳けば、
良い感じで長い毛と短い毛が良い感じで混ざり、指通りも収まり具合も良く感じることはあるけど、
「もっと軽くしたい!もっと減らしたい!」
って、梳きバサミを使いすぎると、
今度は「短い髪の毛」がどんどん増えちゃいます。
長い毛と短い髪の毛のバランスが悪くなっちゃって、
梳けば梳くほど、
今度はまとまらなくなったり、指通りが悪く感じたり、
どんどん仕上がりが悪いものになってしまう(ll゚д゚ll)

そしてこうなってしまったら、
すぐには元に戻せません。
梳くのは一瞬ですが、
戻すには半年、1年、それ以上かかることだって…(T∀︎T;)
軽く感じさせる方法は、1つじゃない!
「軽くする」=「梳く」
って思ってる人もきっと多いと思うし、
「軽くしたい(軽く感じるようにしてほしい)」ってことを伝える手段として「梳く」って言ってる人もいると思う。
でもね、
梳く以外にも「髪を軽く感じさせる方法」って他にもたくさんあるんです( •̀∀︎•́ )✧︎
・油分たっぷりののシャンプー、トリートメント、整髪料を極力付けない。
・髪についてる余分な油分を、ちゃんとしたシャンプーでちゃんと落とす。
・パーマ、ストレートパーマ、ヘアカラー等で、見た目や質感を変える。
・ツーブロックなど、ヘアスタイルで軽く感じさせる。
ARCOでは軽く感じたり毛量が減ったように感じるいろんな方法の中から、
あなたにとって良い方法を使ってさせてもらいますし、
必要のない、これ以上しない方がいい場合もちゃんと伝えてます(^_−)−☆
梳くこと、量を減らすこと、軽くすること以上に、
ステキなヘアスタイル、ステキなあなたになってもらうことが、
一番の目的ですからね♪︎♪︎(*´▽︎`*)ノ゙