時間を置けば置くほどしっかり染まる?

先日来てくれたお客さんから、

 

お客さん
前回のヘアカラーの時、塗った後の時間どのくらい置きました?

 

 

と聞かれました。

 

 

なんでそんなこと聞くんだろう?

と思い、詳しく聞いてみたら、

 

 

お客さん
前回の染まり具合が一番良く感じたから♪

 

とのことでした。

 

 

 

しかし、

 

前回も、その前も、カラー剤を塗って置く時間はほぼ一緒でした。

 

前回と違うことと言えば、

「カラー剤」を変えただけです。(同じメーカーで新しいのが出たので)

 

 

 

 

 

「置く時間が長ければしっかり染まる」というものでもない。

 

 

そのお客さんもですが、

 

「時間を置けば置くほどしっかり染まる」

と思ってる方や、

 

お家で自分で染める方が、しっかり染めたいから時間を長く置いてるという話も聞きます。

 

 

 

たしかに、

塗り終わって10分しか置かなかった時と、

20分置いた時では染まり具合は違います。

 

 

しかし、

約30分以降は、どれだけ置いても染まり具合はほぼ変わりません!

 

 

 

ちょっと詳しくいうと、

 

カラー剤は2つの薬を混ぜて塗っていくんですが、

その2つの薬が混ざってお互いに反応することで、髪を染めることができます。

 

しかし、約30分すれば反応もだんだん落ち着き、髪を染める力は弱くなりますので、

その後の変化はあまりありません。

 

 

置く時間で染まり具合を調整するのではなく、

使うカラー剤や、明るさや色の選定、髪についてる余分なものを取ってから染めるなどの工夫が大事なんですよね!

 

 

 

 

 

 

時間を置きすぎると、◯◯します!

 

 

じゃあ、30分以降はそんなに染まらないんだったら、わざわざ30分後にシャンプーしなくても、テキトーに長めに時間を置いてからシャンプーしても良いのでは?

 

と、思った人もいるかもしれませんし、

実際、お家で染める時にテキトーに時間を置いてる人もいるんじゃないでしょうか?

 

 

 

実は…

 

染まり具合は約30分以降はそこまで変わらないですが、

 

「ダメージ」は、置けば置くほど大きくなります!!!

 

 

ダメージに関しては、30分以降から急激におおきくなるという話も…

 

 

ダメージが大きくなると、

退色も早くなるし、次回のカラーの染まり具合にも影響が出たり、

パーマのかかり具合も悪くなり、

良いことがひとつもありません。

 

だから、キチンと時間は守ったほうが良いんです!

 

 

 

 

 

 

だから「プロの技術」が大事。

 

 

置けば置くほど染まるものでもないし、

置けば置くほどダメージが大きくなるので、

 

カラーをするときは、「塗る時間」にも気をつけないといけません!

 

例えば、お家で自分で染めるとして、

塗りにくくて全体塗り終わるのに30分かかってしまい、

そこから20分置いたとしたら、

 

一番はじめに塗った部分は50分置いたことになり、

その部分だけがダメージが大きくなってしまいます。

 

 

だから僕たち美容師はスピーディーに全体を塗らないといけませんし、

塗りながら時間の計算もしています。

(それでも10分〜15分はかかりますが…)

 

 

 

お家でのカラーをオススメしないのは、

そういう理由もあるんです。