カットの失敗の原因はコレだ!

「カットの失敗」

 

みなさんは一度はこの経験をされたことがあると思いますし、

 

僕も過去にお客さんの髪を切って失敗をしたり、

お客さんから怒られたこともあります。

(失敗したことのない美容師は絶対にいません)

 

 

 

まあ、ロングからショートに間違えて切った(切られた)という失敗はほとんどないと思いますが(笑)

 

 

  • 毛先がピョンピョンハネる
  • なんかまとまらない
  • バランスが悪い

 

など、細かい失敗、僕たち美容師にはわかる失敗はまあまああるんじゃないかと…

 

 

初めて来られたお客さんの髪を見て、そう思うことは多々あります。

 

 

逆に、僕が前回切ったヘアスタイルを、他店の美容師が悪く思うこともあるかもしれませんが…

 

 

 

 

 

美容師それぞれ、カットの考えや感覚の違いはありますが、

最近僕が思った、

「カットの失敗の原因」は…

 

 

 

 

 

 

「梳きバサミ」の使いすぎ。

 

 

 

僕は2種類の梳きバサミを使います。

 

 

 

違いは、下の刃の「櫛の数」

用途に合わせて使い分けてます。

 

ほとんど出番のないこともありますし、

なくてはならないものだったりします。

 

 

 

みなさんがイメージする「梳きバサミ」って、

 

  • 髪の量を減らす(実際は減ったように感じさせる)
  • 毛先のブツ切りの硬い印象を、梳いて柔らかく見せる
  • ボリュームを抑えたり、軽くしてフワッとしやすくする

 

と、まあこんな感じだと思います。

 

 

 

ARCOのお客さんでも、

梳いて欲しい、軽く見せたいと希望されるお客さんは多いし、

 

梳きバサミを使うことで、軽くなってると思ってくれるお客さんもいます。

 

 

 

 

しかし僕は、

 

美容師が梳きバサミを「使いすぎる」ことで失敗することが多い!

 

と、最近改めて思うようになりました!

 

 

 

 

 

 

 

梳きバサミも「髪の毛を切る道具」です!

 

 

「梳く」というのは、

 

髪の束のうちの◯%かの髪の毛を切るということです。

 

 

例えば、

100本の髪の束のうち、30本を切るとか(30%)

 

逆に長さを切る「ハサミ」は、

100本の髪の束のうち、100本(100%)切るということになります。

 

 

 

 

だから髪の束に梳きバサミを使い過ぎれば…

 

どんどん100%に近づき、髪の束の長さも変わってしまう。

 

 

梳きバサミを使いすぎたことで、

気がついたら髪の長さが変わり、

バランスが崩れていることも…?

 

 

 

 

ここまで梳き過ぎると、

半分から先は長さとして活きてこないので、

むしろ邪魔になり、ハネたりまとまらない原因になっちゃうんです。

 

 

 

 

 

 

始めに、せっかくキレイに切ったのに…

 

 

僕たち美容師は始めに長さを切るハサミで、

ヘアスタイルの「ベース」を作るんですが、

 

それを梳きバサミの使いすぎで崩してしまうから、

ヘアスタイル全体のバランスが崩れるのは当たり前です!

 

 

 

そうなると、

じゃあ何のために、始めにベースを作ったんだ?ってなりますよ😅

 

 

 

もともとベースが悪かったけど、梳き過ぎたことでたまたまバランスが良くなることもありますけどね(笑)

 

 

 

 

梳きバサミを使い過ぎるということは、

 

せっかくキレイに切ったベースを、わざわざ崩すという、何ともおかしなことを平気でやってるんじゃないか?

 

 

 

最近改めてそう思ったので、

僕は現在、改めて「カット」を勉強し直しています。

 

 

 

 

 

 

 

だから今日は、かなりマニアックな内容になってしまいました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

まあ要は、

梳きバサミも「ほどほど」が良い。

 

みなさんも、むやみに「いっぱい梳いて」と言わない方が良いかもしれません。

 

梳きバサミを使わなくても、梳きバサミでベースを崩さなくても、

軽くする方法はありますので…