【質問】ヘアカラーして1ヶ月経つと明るくなりますか?ヘアカラーが希望より暗く染まったお悩みを徹底解説!

こんちはー!

福岡市東区の千早、香椎の近く、若宮でボブとショートヘアなどの短いヘアスタイルばっかり切ってる美容師、

「ショート&ボブクリエイター」の岡部ツカサです。

 

 

アルコでは、髪に関する質問やお悩みを「LINE公式アカウント」で受け付けてるんだけど、

今回はその質問を紹介して、このブログを読んでる方にもお伝えしていきたいと思います。

 

 

美容室で髪を染めてもらったら、仕上がりが思ったより明るくならなかった…。

 

「髪を昨日、茶髪に染めたんですけど、

仕上がりが変わらず黒のまんまで、

しいて言うなら光に当てるとうっすら茶色でした。

美容師さんからは、

1ヶ月ぐらいで明るくなると言われたんですけど本当でしょうか?」

(LINEの文章を一部抜粋)

 

 

 

髪の色や明るさを変えたくて、変わった自分をイメージしてワクワクしながら美容室でヘアカラー♪

美容師さんにしっかり希望の色や明るさを伝えて、カラー剤を塗ってもらって、シャンプーしもらっても乾かしてもらうと…

 

 

…アレ?思ったより暗いなぁ…(・Д・)

もうちょっと明るくしてもらえると思ったけど…

 

美容師さん)「今はこれぐらいの明るさだけど、1ヶ月ぐらいするとこれより明るくなるからね〜」

 

 

そ、そうなの…?

染めた直後に希望の色や明るさになると思ってたのに、ヘアカラーってそんなものなの…?

 

 

…っていうことがあって(←僕の妄想も含まれてます笑)

セカンドオピニオン的な感じで僕に相談してくれたんだと思います。

 

 

きっと同じような経験をした方も少なくないはず…。

 

今回のような「ヘアカラーの仕上がりが希望と違う」ってのは極めて稀なケースというわけではなく、

実は少なくないケースなんです(;´艸`)

 

 

僕も正直に言いますが、過去にお客さんの髪を狙い通りに染めることができなくて、やり直しをさせてもらったことは何度かありますし、

「一度もヘアカラーが上手くいかなかったことがない!」っていう美容師さんはおそらくいないはず…(あっても言わないだろうね笑)

 

 

ヘアカラーって、

「この薬を使えばこれぐらいの色や明るさになりますよ〜」

っていう「見本」があって、

その薬の明るさや色味もこんなに豊富にあるのに、

 

なんで希望通りにいかないんでしょうね〜( ̄∀ ̄)

 

 

その理由は意外にも…

 

 

希望通りの髪色にそまらない「意外な理由」とは…?

 

まず初めに伝えておきたいのが、

「ヘアカラー」って、薬をペタペタ塗って時間を置いたら終わり〜♪っていう簡単なものじゃなく、

いろんな条件や美容師さんのさじ加減で、仕上がりが大きく変わるほど繊細で奥が深いもの。

 

もちろん僕たち美容師がその辺をキチンと見極めて染めていくことも大事ですが、

お客さんである立場の方もちょっと知っておいたり、気をつけてもらうと希望通りになる可能性がグッと上がったりするので、

それを踏まえて読んでいただきたいです。

 

「薬の塗り方、塗る量、置き時間」で染まり具合が変わります。

 

「どの薬を使うか?」(何番、何レベル、何色になる薬を使うか?)

でももちろん染まり具合や仕上がりも変わりますが、

 

仮におんなじ薬を使ったとしても、

染める美容師さんの「塗り方」「塗る量」「置き時間」によっても仕上がりって結構大きく違ってきます。

 

これは「料理」でもおんなじですよね( ・∇・)

 

同じ材料、同じ調理器具を使ったとしても、

調理方法、材料の切り方、茹で方や焼き方が違えば見た目や味もやっぱり変わります。

 

まあ、仕上がりの色や明るさによっては、その辺が多少違っても仕上がりにそこまで影響ないこともありますが、

しっかり明るくする場合や、ブリーチ+カラーで染める「グレー」「ミルクティー」っていう色の場合は、ちょっとした加減で結構変わることもありますからね。

 

 

スタッフの多い美容室だと、ヘアカラーを2人がかりで塗る場合もありますが、

その際もお互いの薬の塗る量や塗るスピードも出来るだけ同じになるように調整して塗ってます。(塗ってるはず…)

 

 

「髪質、髪の状態」で染まり具合が変わります。

 

薬を「塗る側」だけじゃなく、

実は「塗られる側」によっても染まり具合が変わってしまうことがあります。

 

例えば、硬くてハリがある髪は柔らかい髪に比べて、

カラー剤を塗っても弾くような感じで薬が浸透しにくかったり、明るくなるのに時間やパワーが必要だったりして色や明るさが変わりにくかったりするし、

逆に柔らかい髪だと思った以上に明るくなってしまうこともあります。

 

 

あとは髪のダメージ度合いによっても変わってきて、

例えば毛先だけがダメージが激しい場所はダメージの少ない場所に比べて明るくなりやすかったり、色味によっては(特に青や緑系)毛先だけが色が濃くなることもあるんです。

 

 

僕たち美容師はそういった髪質や髪の状態を見極めて、

特には塗る場所(根元と毛先とか)によって薬を分けたり、塗るタイミングや置き時間をコントロールして、キレイな仕上がりになるように工夫してますが、

ごく稀にそれでも上手くいかないこともあるし、ダメージが複雑だとその可能性も上がったりします。

 

知識や技術量だけじゃなく、「経験」と、時には「勘」も使いながら、美容師はお客さんの髪を染めてるんですよね( ´ ▽ ` )

 

 

「施術の履歴」によって染まり具合が変わります。

 

これは美容師側もお客さん側も気をつけないといけない部分があって、

前回やそれ以前に「髪にしたこと」が原因で染まり具合が変わってくることもあるんです。

 

 

一番多いのが「黒染め」(場合によっては暗めの白髪染めも含みます)

 

ヘアカラー剤は、

地毛(多くの日本人の場合、黒髪)を明るくしたり色を変えることはできますが、

「黒く染めた髪」を明るくしたり色を変えることはできません!

 

「黒髪」と「黒く染めた髪」っていうのは、見た目はおんなじようでも、髪の状態や性質は全然違います。

ヘアカラー剤には、「黒く染めた髪」を明るく(脱色)するほどのパワーはないので、もし黒染めした髪を明るくする場合は、「ブリーチ剤」という脱色専門の薬が必要になるんですよね。

 

【参考ブログ】

【白髪染め】明るくしたいけど「できません」って言われた…。って相談されたからここでもしっかり解説!

「暗く染めた髪を、今度は明るくしたい」について。

白髪染めで暗めの色にしていたが、明るくしたいなぁ…。

 

 

で、さらにはその黒染め(暗めの白髪染め)をお家でご自分でしてる場合は、

染める頻度や回数、塗る量や塗った場所も置き時間も結構“はちゃめちゃ”だったりするので(^^;)

なおさら明るくしたり色を変えるのは困難です。

 

 

あとは「縮毛矯正」や「デジタルパーマ」「酸熱トリートメント」など、

薬だけじゃなく「熱」を使った施術をしてる場合は、

ヘアカラーの明るさや色味が定まらないこともあるので、

思った以上に明るくなったり、逆に暗くなったりすることもあります。

 

 

こういった場合も、知識と経験と勘で見極めてキレイに希望通りに染めることもできたり、時には難しいこともあります。

 

お客さんの立場で美容室に行く方は、

いろんな施術を組み合わせたり重ねていいけばいくほど、キレイに希望通りになる可能性はどんどん低くなることは知っておいてほしいのと、

施術の履歴はキチンと伝えましょう!(特に初めて行く美容室の場合は)

 

 

「お家でのお手入れ」によって、染まり具合が変わります。

 

僕が美容師になった頃、「TS○BAK○」っていうシャンプーブランドが大ブレイクしたわけですが、

その時に先輩スタイリストさんたちがお客さんに、「T○UBA○Iのシャンプーとコンディショナー使ってますか?」って聞いてたんですよね。

 

おそらく今もそうだと思うし、他のシャンプーブランドでも似たようなものも多いけど、

「○SU○AKI」のような髪が妙にサラッッサラになるものを毎日しっかり使い続けると、

髪の毛になかなか強力な「コーティング」をすることとなり、そのせいで薬が浸透しにくくなるんですよね(;゚∀゚︎)

 

特にパーマの場合は、おそらくそのせいでなかなかかからなくて…(T∀︎T;)

 

 

ヘアカラーに関しても、染まりにくい髪の人の中にはそういうのが原因になってるケースもあります。

 

なのでもし、ヘアカラーをして思うように明るくならなかった場合は、

ご自身が普段お家で使ってるシャンプーやトリートメント(洗い流さないタイプも含め)も伝えながら再度相談してみると良いかもしれませんね。

 

 

あと、これは染めた後の話になるんですが、

最近人気の「ヘアオイル」「ヘアバーム」などの「スタイリング系オイル」を仕上げに付けてスタイリングする場合、

オイルの特性だったり、ヘアカラーの見え方の特性上、「暗く見える」こともあります。

 

と言ってもほんの少しなのであまり気にしなくても良いかもしれませんが、

使うスタイリング剤次第でも明るさや色味の見え方が変わることがあるのは知っておいてほしいですね。

 

 

「ヘアカラーをして1ヶ月ぐらいすると明るくなる?」への解答は?

 

…なんだか話が思いっきり逸れた気もせんでもないけど(≧∀≦)

 

まあとにかく、「髪を染めてもらったけど思ったより明るくならなかった」っていう原因は、

美容師さんが使った薬だったり染め方等のちょっとしたミスと、

お客さん(LINEで相談してくれた方)の何かしらの原因の両方が考えられます。

 

 

で、話は戻って、

最初の「LINE」に対しての僕の解答は…

 

 

「1ヶ月後に明るくなる「可能性」はある。」

 

 

ヘアカラーの特性上、

染めた後、お家でシャンプーしたり髪を扱ってるとだんだん「ヘアカラーの人工の色素」が抜け落ちていって、

1ヶ月ほど経つと染めた直後より色褪せて、明るく見えるということはあります。

 

【参考ブログ】

【ヘアカラーして1ヶ月経つと、なんで明るくなるの?】っていう疑問を徹底解説!

 

 

だけど、

1ヶ月後にどれだけ明るくなるかは、使った薬や染め方によっても変わりますし、

ご本人の希望の明るさになるかどうかは、

わかりません。

 

 

なので「明るくなる可能性はあります」というちょっと曖昧な解答になります(ごめんね)

 

 

もう一度染めてもらう方が良いかも。

 

まあ、少し明るくなるまで1ヶ月待つってのも悪くはないんだけど、

1ヶ月後にどれだけ明るくなるかわからないのに待つよりは、

おそらく理美容室の多くは染めて次の日や数日後であれば無料でやり直ししてくれますので、

相談がてら染め直してもらう方が良いかもしれませんね。(※お店によっては有料の場合もあるかも知れません)

 

 

そして、

今回のLINEで相談してくれた方の髪を染めた美容師さんから、

「もしもう少し明るい方が良かったら染め直しもするんで言ってください」って一言があったら、

悩んで僕に相談することもなったんじゃないかな…(*´ー`*)

 

 

 

今回のLINEでの質問に関してや、ヘアカラーに関して、

YouTubeでも詳しく解説してますので、ぜひご覧ください♪(高評価、チャンネル登録もよろしく!)

 

 

 

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