みなさんこんにちは😃
朝、息子から「おとーさん、鼻の中に髪の毛が付いてるよ」と言われた岡部です💦
息子よ…、それは鼻〇と言うんだよ…
もちろんちゃんとカットしました(笑)
さて、
「白髪染め」をしてるお客さんからたまに、
全体を今より明るくしたいなぁ…
って言われることがあります。
今は「明るめの白髪染め」も多く出てきましたし、
イメチェンも兼ねて明るさを変えたくなったりしますよね!
中には、
市販のカラーで自分で染めたら、毛先だけ暗くなってしまった😂
という理由で「明るくしたい」と言われることもあります。
しかし、
白髪染めした髪は、簡単には明るくならないんですよね…
白髪染めした髪は、「カラー剤」では明るくならない!
よくあるのが、
ずっと暗めの白髪染めをしてきた人が、
明るくしたいから、「明るめに染まるカラー剤」使って染めたら良いじゃん!
と、そのまま塗ってしまうと、
根元だけ明るくなって、今まで染めてた毛先は明るくならない(またはもっと暗くなる)
いわゆる「逆プリン」です。
(今の時代、プリンって言わないかもな…)
これは、
以前にした白髪染めの「色素」が髪に残っていることが原因。
明るい色になるカラー剤の中にも、「脱色剤」は入っているんですが、
もともとの自毛の色素を脱色することができても、
白髪染めの色素までは脱色(取り除く)する力はありません。
白髪染めが残ってる部分がほとんど脱色されず、
明る色になるカラー剤の「色素」がまた入ってくるので、
明るい色になるどころか、逆に暗くなってしまうこともあるんです😢
白髪染めをした髪を明るくする場合は?
希望の色や明るさにする前に、
髪の中に残っている、以前の白髪染めの色素を取り除く必要があります。
となると、「ブリーチ剤」ということになるんですが、
ブリーチ剤だと、
白髪染めの色素はもちろん、もともと持ってた髪の色素までゴッソリ取り除いてしまい、
必要以上に明るくなり、余計に希望の色にならない場合もあります。
そしてものすごく傷む💦
ARCOではこういう場合、
以前の白髪染めの色素「だけ」を取り除く薬を使うことがあります。
「脱染剤」(ダッセンザイ)と言います。
文字で見てイメージできると思いますが、
脱「色」剤のように、髪の毛の中の全ての「色」を取り除くのではなく、
脱「染」剤は、髪の毛の中の「染めた色素」を取り除きます。
もちろん脱染剤もダメージはありますが、
ブリーチ剤よりもダメージは少ないし、
白髪染めした部分をただ明るくするだけなら脱染剤だけで充分です。
「脱染剤があるから大丈夫」ではない。
僕の中で「脱染剤」は、
どうしようもない時に使う最後の手段と言った感じです。
脱染剤があるから、
市販のカラー剤で毛先だけ暗くなっても大丈夫、
気軽に明るさを変えれる、
とは思って欲しくありません。
何回も繰り返せば、いずれブリーチ剤ダメージよりもダメージを受けることになるかもしれません。
なので白髪染めや黒染め、暗い色に落とすときは、
その後、再び明るくすることは難しいし、余計に傷む。
という覚悟を持ってして欲しいと思います。
美容師も、
その時の色や明るさだけじゃなく、
「その後のこと」もお客さんに伝えないといけませんね。
【追記】
ありがたいことにこのブログを読んで、
「染めて暗くなった毛先を明るくしたい」とご相談いただくことも多いのですが、
・髪の状態、(毛先のダメージが激しいなど)
・他店でのカットの具合(スカスカに梳いてるなど)
によっては、
施術ができない、しない方が良い場合もあります。
なので、
せっかくご相談やご来店いただいても、ご希望には添えない場合もありますのでご了承下さいm(_ _)m